あ〜ぁ　清々した

　専業農家の主婦で80歳になるLM様。ご主人は脳梗塞で3年ほど前からほぼ寝たきり状態。マンションを有し悠々自適なのだが毎日の介護に明け暮れ。畑には自宅で食べる分を少々。マンション前の600坪の畑はほとんどが草に覆われている。そんな畑が気になって，気になって仕方なく、3年前から耕し始めた。そこで畑仕事をするつもりは全くないが、いつでも畑仕事が出来るように綺麗にしてあげたいと思っただけ。

　その場を通るたびに草が気になる。冬の雑草は深く根を下ろしているし、間もなく啓蟄だ。白内障の手術後で埃の出る畑仕事は禁止されているが、風も無く暖かな日だ。大きなゴーグルを掛け、よお〜し今日だ！とばかり小さな家庭菜園用耕耘機の出番。1日がかりでやっと昨日耕した。あ〜ぁ　清々した。

 　夜のビールが美味しかったことは言うまでもない。

　最近歳をとったせいか、いつかは私もどなたかにお世話をいただく時が来る。健康で動ける時に出来る親切はしたいものと。

畑が私を呼んでいる

　　「暑さ寒さも彼岸まで」　昔の人はよく言ったものだ。言葉とおりこの数日は初夏を思わせる陽気だ。再訪問もそこそこに畑へ。肥料を入れてジャガイモを植え付けた。あまりジャガイモは好きでないが、親指と中指を丸めた程のお芋が食べたいというお客様のリクエストに応えて今年は蒔くことに。

  ジャガイモよりも私にとって大事なのがトウモロコシだ。例年、お彼岸を目途に第１回目の種まき。それから1月おきに7月初旬までに約2000本分の種をまく。約3月で収穫できる。収穫期になると採りたてを食べていただこうとトウモロコシを積んでの再訪問となり、1年で一番忙しい時期となる。

  お彼岸に蒔くとおおよそ6月中旬から食べ始められる。素人ながら私の作るトウモロコシは絶品だ。自画自賛を笑うなかれ。太陽が照りつける真夏は日の出とともに起床、丹精込めた作物だ。アクアクリームのお蔭で日焼けを心配することなど全く無い。農薬、化学肥料などは一切使用せず、有機肥料と有用微生物を使った農法だ。美味しくないわけがない

　 昨日、第1回目として250本分の種を蒔いた。ビニールハウスの中で芽を出し、やがて霜の心配がなくなる頃に畑に定植するが、早くもチュー太郎が種を狙っている。爽やかな季節の到来だ。 さあ、これから野菜に追肥を上げよう。

（小さな窪みはチュー太郎のお腹に収まった後）

身近なところに秋が！

　9月上旬に蒔いた沢庵用の大根が収穫期を迎えた。私、大根を作る人＋樽井代理店が漬ける人＝沢庵が出来上がるという訳。

　先日RGが終わった午後、お天気も良いので掘ることに。普通、大根を抜くと云うがほとんどのものが60cmクラス。抜こうとしてもそう簡単には抜けるものではない。そこで大根の周りの土を取り除き掘ることと相成った次第。中には5本足のものや作った人に似て寸足らずだったりして。それでも50本ほどが次の工程に。

　お天気の状況にもよるが樽井代理店が5〜7日ほど干して漬けこむことになる。ただの糠で付けるわけではない。いつも愛用しているEMぼかしに塩を混ぜて漬けこむ。ぼかしはEMの液で米糠を熟成させたもの。漬けあがった沢庵は甘みがあり塩が枯れた感じがスゴイ。

　こんな畑の隅にニラが植えてあり朝の味噌汁に重宝しているのだが、お隣の立木の落ち葉がニラの上に。ニラを取るにはチョット厄介者と思っていた。でも、目線をチョット上にしたらどうでしょう。

 こんな素晴らしい紅葉が居ながらにして味わえる幸せ。何事目線を変え考えることをモミジに教えられ、そしてRGでは高尾DDから常にお客様を気に掛けることの大切さを教えられた一日でした。